藍の会の田中幸子です。今日は藍の会1周年記念講演に朝からおいでいただき、本当にありがとうございます。大変嬉しく思います。

一昨年の11月に警察官だった息子を自死で亡くし、福島のれんげの会などに行って、わかちあいがあるんだっていうことで、ひとりじゃないんだということ、そして、それを思ったときに百万都市仙台に何故無いんだろうということで、シンポジウムやフォーラムにたくさん行って発言しました。でも、行政というものはなかなか振り向いてくれませんでした。その時に私の後にご挨拶いただく佐藤わか子さんに出会い、そこで、行政待ってたらできないよ、と、だからおやりになってみたら、と言われたんですね。で、私は助けてほしいんだと言ったら、全面的に支えるから、ということで支えていただき、今があります。そして、わか子さんはこれまでは一度も表に出てこなかった方なんですけど、実は藍の会の土台でしっかりと私たちを支えてくださった方です。それで是非にと無理やり今日は挨拶をお願いしたんですけど。

藍の会は遺族だけでの運営、これもたぶん全国ではないというふうにいわれています。今また次々と遺族だけでの会が立ち上がろうとして、また立ち上がっているところもあります。私自身自死遺族ですけれど、生まれつき遺族ではありません。自死遺族ではありません。普通に幸せに暮らしてきました。なので、いろんな方で悩まれている方いらっしゃると思うのですけれど、自死は決して恥ずべきことではないと、追いつめられた上での死だというふうに私は思っています。だから、残された家族は私もそうですけど、決して息子を恥とは思っていない、彼を私たちが追い込んだのではないか、というふうに私は思っています。それで藍の会は遺族だけでの運営、ホームページも受付もすべて遺族だけでやっています。みなさんには自死という形でね、忌み嫌う方もいらっしゃると思うのですけども、ここにいらっしゃっている方々はみなさん心の優しい方々でいらっしゃるというふうに思っております。感謝しております。

今日は藤里町のほうからから袴田さんをお呼びいたしまして、袴田さんが去年3月のシンポジウムに仙台にいらしたときに、壇上のほうから、つながってください、というふうに、お手紙でも、というふうに一言かけられたんですね。それでお手紙出しましたら、すぐ返事いただきまして、それでずーっと今まで、今も交流させてもらっています。大変大きな力で私は支えられてきました。それで袴田さん、大変お忙しい方なんですけど、今日は快く来ていただけるということで、大変いい話がみなさん聴けるのではないかなと思っております。どうぞ最後までお聴きください。よろしくお願いします。


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