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はじめに  藍の会代表 田中 幸子

 藍の会発足一周年記念講演会においで下さりありがとうございます。
 藍の会は昨年七月エル・パーク仙台の和室で予想をはるかに超える二十数名の遺族の参加があり、今日まで毎月遺族だけでの運営にこだわってやっています。全国の遺族の方たちとのつながりを持ち、自死予防のサロンも毎月開いています。
 遺族支援とは・・・・・・と考え、出来る限りきめ細かく押し付けにならないようにと・・・・・・会に参加することを目的ではなく、電話、FAX、メール、手紙、お茶会、ランチ等々遺族の方が少しでも自死と向きあい、心を前むきに生きてほしい、そう願い二十四時間三百六十五日受付相談をしています。
 この冊子は子供を亡くした親からのメッセージです。自死は生きている私たちへの問いかけがあります。彼らは好んで死んだのでしょうか。努力しなかったのでしょうか。楽だから死んだのでしょうか。笑いながら死んだのでしょうか。自らの死を望む人はいるでしょうか。人間界の最悪の刑罰の死を自ら選び、決断実行する、そんなことが弱い人間にできるでしょうか。楽しいはずの人生を生きられない!!生きたくない!!そう思わせるものは何でしょうか。
 生きている私たちが今よりほんの少しの思いやり、やさしさを持ち、自分勝手な心を少しだけ捨てられたら、世の中は変わります。どうぞ皆様方の心の持ち方ひとつで自死を無くすことが出来、住みやすい社会に変えられることを信じて生きて下さることを願い祈って、これからも活動を続けたいと思います。

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